時計浪漫譚 ROLEX編③ ロレックスマラソン

物欲

みなさん、こんにちは。
人にとっては無駄遣い、僕にとっては宝物。
言い訳は正当化の常套句、tanamaruです。

前回は、正規店の洗礼を受け、「ROLEXなんて誰が買うか!」と啖呵を切りながら帰宅しました。
※実際に店頭で啖呵を切ったわけではありませんよ。念のため。

・・・しかし、数日後には見事に手のひらを返し、
ロレックスマラソンなるものへ挑戦することを決意。

調べれば調べるほど、攻略法らしきものは山ほど出てきます。
でも、結局は誰が正しいのか分かりません。
だったら、自分で行って確かめるしかないじゃない。

何となく、買える気がしたんですよ。

だって、ROLEXがこうなったのって、
時計好きでも何でもない困った輩がお金欲しさに買い求めたからでしょ?

世の中には転売ヤー対策を実施しない困った売り手もいます。
やるにやれない事情があるんでしょうけど・・・
その点、ROLEXはかなり転売対策に取り組んでいる優良企業という見方もできます。

そう思えば、ROLEX側の簡単には売らない対応、
有象無象が買えないシステムにも俄然納得がいくってもんです。

僕は冷やかしでも、転売ヤーでも、パッと出の有象無象でもないです。
ただ純粋に20年来のファンですから。笑

そんな訳で、人生初のロレックスマラソンに挑戦することにしました。

2026年4月9日 木曜日

さて、マラソンの初日です。
ただ、この日はお店いくぞ!という気は全然なく、
「ついで」というか「前を通るだけ」のつもり。

そのはずが・・・

まさかの待ち時間ゼロ

ロレックスマラソン初日。
その日は朝からあいにくの雨。
僕は雨が大嫌い。
顔が濡れちゃうから。笑

アンパンマンか!

雨を理由に有給を使うこともある僕ですが、
その日はちゃんと真面目にお仕事してました。

仕事を終え、職場の前からバスに乗ります。
向かったのは、都内Aエリアの百貨店。

ちょうどバス停の目の前だったので、
「まぁ、ちょっと様子だけ見て帰るか。」くらいの気持ちでした。
感覚としては、前通ったから覗いていくかくらい。

すると・・・
誰も並んでない。

「なるほど。」
「今日はもう整理券に移行しているのね。」

前回の反省を活かし、今回はちゃんと予習済みです。

順番待ちの列がない時は、
整理券を配布して、順番が来ると電話でアナウンスされるシステム。

なんて合理的なんだROLEX。

それを知っていたので、入り口のスタッフさんに
「エクスプローラー見たいんですけど」
なんて無粋な声掛けはしません。
こうです。
「今、何人くらい待ってますか?」
もう、ベテランランナー気取りです。

すると、スタッフさんから返ってきた言葉は・・・

「今、ご案内できます。」

・・・。

えっ?そうなの?

拍子抜けでした。
こっちはこういうの期待してたんですよ。
「2時間半待ちです。」
「12組様がお待ちです。」

もちろん、運が良かっただけだったのでしょう。
でも、この瞬間に思ってしまったんです。

「これなら仕事帰りにチョコチョコ寄れるじゃん。」

これが運の尽き。

このラッキーパンチが、
僕をロレックスマラソンに引きずり込む罠だったとは知る由もありませんでした。

ROLEXって、そんな会社だったの?

案内してくれたのは女性スタッフさん。
ここでは「女性スタッフ①」と呼ぶことにします。

ロレックス初心者の僕に対して、とても丁寧に説明してくださいました。

正直、このときの僕はROLEXについてほとんど知りません。
エクスプローラーが欲しい。
ただ、それだけです。
そりゃ、デイトナやサブマリーナなどのモデル名こそ知っていましたが
ROLEXがどんな企業なのかは本当に無知そのもの。

まずはブランドの歴史や活動について説明してくれました。
その中で印象に残ったのが、
芸術やスポーツなど、様々な分野を支援している企業だということ。

「へぇ~。」

そんな活動をしているなんて知りませんでした。
時計メーカーですが、文化を支える企業という印象も受けました。

続いて、ショーケースに並ぶモデルを一つひとつ紹介してくれます。
デイトジャスト。
オイスターパーペチュアル。
そして、エクスプローラー。

「実は、エクスプローラーⅠが欲しいんです。」

そう伝えると、
「現在はエクスプローラーⅠではなく、
エクスプローラー36とエクスプローラー40という名称になっています。」

と教えてくださいました。
なるほど。
お恥ずかしい。
ここで初めてモデル名が変わっていたことを知りました。

さらに、
「男性のお客様ですと、最近は40mmを選ばれる方も多いですよ。」
とのこと。

でも、僕は即答です。
「僕、小径が好きなんです。ほら今日も。」
そう言って、その日着けていた腕時計を見せました。

NOMOS Club Sport 34mmのパープル。

すると、
「素敵なお色ですね。どちらのお時計ですか?」
と聞かれたので、
「ドイツのノモスです。」
とお答えしました。

セールストークの一環なのでしょうが、
自分の時計に興味を持っていただけるのは悪い気はしませんね。

さらに、
「IWCのポートフィノも34mmを使っているので、小さい時計が好きなんですよ。」
と、小径愛をお伝えしました。

女性スタッフ①さんは僕に配慮してくれていたのか、
「ラグ」や「ベゼル」などの時計用語を使わずに解説してくださっていました。
ところが、ノモスやIWCの話の後はガンガン専門用語をブッこんでくるようになりました。笑

お若そうにお見受けした女性スタッフ①さんでしたが、
さすがROLEXの店員さんです。とてもお詳しい。
そんな方にNOMOSやIWCの講釈を垂れる訳にもいきません。
釈迦に説法です。
ここはシンプルに、
「エクスプローラーが欲しいんだ!」
という、マグマより熱い想いだけをお伝えさせていただきました。

その後、時計歴や所有している時計などを記入するアンケートを書き、
女性スタッフ①が在庫確認へ。

「少々お待ちください。」
そう言って奥へ向かいます。

2~3分ほどだったでしょうか。
思っていたより早く戻ってきました。

「申し訳ございません。」
「本日は在庫がございません。」

あーやっぱりね。
初日に出てくるとは思っていなかったですが、
実際に「ない」と言われると、結構ガクッと来るもんですね。

そして、もう一つ。
「現在、ご予約枠もいっぱいとなっております。」

このとき初めて、
ロレックスには予約という制度がある。
そんなことも知りました。

2026年4月10日 金曜日

昨日の対応があまりにも良かったもんだから、
調子に乗って連日で行ってしまいました。

でも、さすがに理由もなく毎日現れるのは気が引けます。

そこで考えた作戦は・・・

聞き忘れたことがありまして

正直に言いますとですね・・・
聞き忘れたことなんて、ありません。
昨日アレだけ詳しくお話しさせていただきましたからね。

でも、昨日も来て、今日も来る。笑

何の理由もなく来店したら、
「この人、暇なのかな?」
なんて思われそうじゃないですか。

それは嫌でした。
まぁ、実際暇な訳ですけど。

そこで思い付いた理由が、
「昨日、メンテナンスについて聞き忘れたので。」
です。

・・・。

いや、自分でも苦しい理由だとは思いますよ。
でも、そのときは
「これなら自然だ。」
と本気で思っていました。

転売ヤーより質悪いんじゃない?

個性的な男性スタッフ①

この日は待ちが3人。
昨日に続き、余裕のロレックスマラソンです。
僕の場合、買えないことよりも待ち時間の方が苦手なんですよね。

順番もあっという間にやってきました。

並ぶ際、入り口のスタッフさんから、
「どういったご用件でしょうか?」
と聞かれます。

ここで昨日考えた作戦を実行。
「昨日も来たんですけど、メンテナンスについて伺いたくて。」
すると、
「お持ちのお時計のメンテナンスでしょうか?」
「いえ、購入前なんですが、購入後のアフターサービスについてお伺いしたくて・・・。」
「かしこまりました。」

そんな流れで順番を待ちます。

そして案内してくださったのが、ここでは「男性スタッフ①」と呼ぶことにします。

順番が来ると、
「技術的な内容でしたら修理受付のスタッフがご対応できますが、いかがいたしましょう?」
とご提案くださいました。

「あ、アフターサービスについて伺えれば大丈夫です。」
そうお伝えすると、そのまま男性スタッフ①さんが対応してくださいました。

正直に言います。
このとき何を聞いて、何を教えていただいたのか、ほとんど覚えていません。
だって、理由をでっちあげて来店したんですから。

誠に申し訳ない時間を使わせてしまいました。
メンテナンスのお話自体は1分くらいだったと思います。

ところが、その後です。
最初はどちらかと言えば、
「めんどくせーなー。」
そんな雰囲気すら感じていた接客だったのですが、突然スイッチが入ります。

男性スタッフ①さんのトークが止まりません。

ご自身のお話。
時計のお話。
海外状況のお話。

僕はというと、

「なるほど。」
「そうなんですね。」
「へぇ~。」
と、相槌クン状態。

ひたすら聞き役に徹しました。
すると、さんざん話し終えたあとでしょうか。

男性スタッフ①さんがタブレットを操作しながら、
「エクスプローラーの36mmの方をお探しでしたよね。」
そう言って在庫確認をしてくださいました。

そして戻ってくると、
「エクスプローラーはありませんでした。」

・・・やっぱりね。
そう思った次の瞬間です。

「ただ、40mmの別モデルの黒文字盤でしたらご案内できます。」
とのこと。

モデル名は教えてもらえませんでした。
というか、敢えて伏せている感じ。

それならば、こちらも敢えて聞くまい。

なに張り合ってるの?

漢と漢の真剣勝負だからな。

意味不明ですね。笑
でも僕の脳内では激しくも冷静な分析が繰り広げられています。

「40mmか・・・」
「僕の狙いは36mm・・・」
「エクスプローラー一択で行った方がブレない客として優位になるか?」
「いや、聞くだけ聞くか?」
「別モデルと言っているが、エクスプローラー40も別モデル扱いか?」
「エクスプローラー36が狙いだけど、もしこれがエクスプローラー40なら、40でもいいか?」
「いや、やっぱりブレない方が強いか?」
「エクスプローラー40だったら、もう40でもいいんじゃね?」
「ROLEXで40mmのモデルって他に何がある?」
「サブか?あれは41mmだったか?」
「まさかデイトナ?ないないない・・・」
「どうする?GOする?」
「いや・・・」
「いやいや・・・」
この間わずか1秒くらいだと思います。
別の意味で走馬灯のような時間。
精神と時の部屋に入った感じと言いましょうか。

理性がショートしかけましたが、振り絞るように一言。
「やめときます」

お断りしてしまいました。

男性スタッフ①さんは帰り際、
「正解だと思います。」
「そのうち買えると思いますよ」
と声をかけてくださいました。

意味深な声掛けに悩みながら帰路につきましたが、
道中ずっと

「ちなみに何というモデルですか?」

これだけ聞けば良かったと延々と後悔することになりました。
あのときの僕は、そこまで頭が回りませんでした。

2026年4月13日 月曜日

この日、というかこの週から一つ決めたことがありました。

「毎週、月曜日と木曜日に来よう。」

深い意味はありません。
ただ、来店する曜日を固定した方が、店員さんにも覚えてもらいやすいんじゃないか。

そんな単純な作戦です。
・・・今思えば、完全に素人の発想ですけどね。笑

ちなみに、この日は初の整理券。
仕事帰りに立ち寄り、整理券を受け取り、1時間くらいで案内できるとのこと。

受付の男性スタッフ②

この日、受付を担当してくださったのは男性スタッフ②さん。
実はこの方、4月10日に受付を担当してくださった方でもありました。

そのときは受付だけだったので、お話しする機会はほとんどありませんでした。

でも、今回は何となく違いました。
何回も来ていることを分かってくださっているような雰囲気があります。

・・・いや、僕の思い込みだったかもしれません。笑

でも、この頃から
「もしかしたら覚えてもらえているのかな?」
そんな淡い期待を抱き始めていました。

順番が来ると、男性スタッフ③さんにご案内いただけることに。

思いもよらない別モデルの正体

この日は男性スタッフ③さんが対応してくださいました。

開口一番、
「先日ご提案したエアキングはお気に召しませんでしたか?」
と聞かれます。

・・・。

えっ?
エアキング?
あれ、エアキングだったのか。

前回、男性スタッフ①さんがおっしゃっていたのは、
「40mmの別モデル」
という説明だけ。

モデル名は一切出てきませんでした。
だから僕の頭の中では、
「エクスプローラー40かな?」
「いや、別モデルって言ってたし・・・。」

なんて脳内会議を開催していた訳です。
それがまさかエアキングだったとは。

「やはり初志貫徹でエクスプローラーの36mm一本で探しています。」
とお答えしました。

「それでは、本日もエクスプローラー36の在庫を確認いたしますね。」
そう言って在庫確認へ。

結果は・・・
「申し訳ございません。本日も在庫はございませんでした。」
まぁ、そうですよね。

でも、この日は収穫がありました。
スタッフさん同士で前回の接客内容まで共有されていること。
そして、あの日の「40mmの別モデル」の正体がエアキングだったこと。

この日の滞在時間は非常に短く、あっさりしたものでした。

僕としては、在庫確認だけしてサクッと終わりたいので、
このくらいがちょうどよかったです。

店員さんとトークするのも楽しいのですが、
こちらも向こうも買えない・売れない状況でのトークは時間の浪費に他なりません。

2026年4月16日 木曜日

月曜日と木曜日はマラソンの日。

勝手に決めたマイルールですが、この日もきっちりやって来ました。
・・・まぁ、こういうところだけは妙に真面目なワタクシです。笑

話が違う

この日は整理券方式でした。

受付で、
「ご案内まで1時間半くらいです。」
と案内されます。

なるほど。
今日は待つ日です。

月曜日と木曜日は、どんなに待っても在庫確認だけはしてもらう。
そう決めた日でしたから、このくらいなら想定内です。

・・・ところが。

待てど暮らせど電話は鳴りません。
「まぁ、そのうちかな。」
そんなことを思いながら時間をつぶします。

スマホであと何組待っているか確認できるんです。
暇をつぶす目安にもなります。

残り1組になった段階でお店に行ってみましたが、
次のご案内なので、もう少しお待ちくださいとのこと。
この表示は自分の前にあと何組いるかってことのようです。

そして、ようやく電話が鳴ったのは約2時間半後。

話が違うじゃん。笑

とは言え、不思議と腹は立ちませんでした。
待つと決めたのは僕ですし、相手も混雑状況を見ながら案内しているのでしょう。

これもロレックスマラソンの一部です。
店内へ向かうと、接客は男性スタッフ②さん。

「お待たせしました。本日もエクスプローラー36をお探しですね。」

在庫確認の結果は・・・

「申し訳ございません。本日も在庫はございませんでした。」

この日は本当にそれだけ。
滞在時間もほんの数分ですが、帰り際にこんなことを聞いてみました。

「いつ頃来店するのが良いんですか?」
最適解を求めている効率中の悪いクセが出てますね。笑

でも男性スタッフ②さんは嫌な顔ひとつせずに、
「雨の日とか狙い目ですね」
「土日祝日の開店直後とかも良いと思いますよ」
とお答えいただきました。

これは作戦の練り直しか・・・

戦略会議

男性スタッフ②さんからのヒントを参考に
マラソン日の調整をしてみることにしました。

月曜日と木曜日にマラソンすると決めて、
1週間しか実施していないのに、作戦変更です。

そう、僕は意外にも素直。笑
信頼できそうな男性スタッフ②さんのアドバイスを
無下にするわけにはいきません。

なんて素直かつ律儀なんでしょう。笑

どうしようか・・・
土日祝日にもマラソンを入れるか。
雨は狙って振るもんじゃないしな。

でも休みの日に繁華街まで出て行くのもメンドクセーな。
人ごみ嫌いだしな~。

ここで、ダメ人間の思考回路が発揮されていますね。

よし、土日に仕事がある日だけ帰りにマラソンしよう。
それ以外は月曜・木曜で継続。

なんとも緩いマイルールでございます。笑

2026年4月18日 土曜日

さっそく緩いマイルールに従って行動する日が来ました。
なんと二日後。笑

この日は普段の仕事とは違い、横浜で昼から用事。
仕事ではないものの、三つ揃えのスーツを着込むイベント。

ちょうどええやん。
開店時を狙えば、サクッと在庫確認して横浜に間に合う。

悲しいかな。買える想定をしていない思考です。

お目当てのエリアAの開店時刻は10時。
この時間を狙っていくのはアホです。
1時間前の9時から並ぶ覚悟を決めて向かうことにします。

朝9時、2番目

朝9時。
開店までまだ1時間あります。

「さすがに早すぎたかな。」
そう思いながらエリアAへ向かうと・・・
誰もいない。
よし!一番乗りだ。

あれっ?
ここで大問題。
どこに並ぶんだ?

ちょうど清掃のオジサマが見えましたので聞いてみます。
「ロレックスの開店待ちで並びたいんですけど、どうしたらいいですかね?」
「よく正面入り口で並んでますよ。」
とのこと。

あざッス、オジサマ。
さっそく正面に回り込みます。

すると、うろつく1組の母娘の姿。
もしや?
と思いましたが、僕の先入観で、
ROLEX目当てじゃないと判断し、スルー。
近くに警備員さんのお姿が見えましたので、
再度聞いてみます。

「ロレックスの開店待ち・・・」
「そこの列に並んでください」

ん?
列?
列なんてないじゃん?
と思ったら、警備員さんは先ほどの母娘を指します。

「マジか・・・。」

ということで、僕は2番目。
しばらくすると、派手な格好したおじさんが声をかけてきました。

「この列ってロレックスの列ですか?」
「そう・・・だと思います」

仕方ないじゃない。
初めてだもの。
そのおじさんは僕の後ろに並びます。
おじさんよ、もし違う列だったら勘弁してくれよ。
そう思いながら、こちらもひたすら10時を待ちます。

待っている間、前にいる母娘のトークを盗み聞き。
仕方ないじゃない。
聞こえるんだから。笑

盗み聞きの結果、どうやら、ベテランランナー母娘のご様子。
この後はどこに並んで、エリア移動してってトークを展開。
すげー。各店舗の開店時刻と混雑予想を把握していて、
効率よく回る算段ができていました。

こうまでしないと買えない世界なのか?
マジか?

ちょっとこの界隈の恐ろしさを垣間見ました。

さて、開店時刻の10時になると、スタッフさんが順番に案内を開始。

僕は初回案内組でした。

ここでようやく、
「早起きした甲斐があった。」
そう思えました。

もちろん、この時点では購入や予約なんて夢にも思っていません。

今日も在庫確認をして、
「ありませんでした。」
そう言われて横浜へ向かう。
それくらいに考えていました。

初めての商談席

この日の担当は女性スタッフ②さん。
ここでは「女性スタッフ②」と呼ぶことにします。

受付を済ませると、
「エクスプローラー36をお探しですよね?試着されたことはございますか?」
と聞かれました。

「いえ、一度もありません。」

そうお答えすると、
「それではサイズ感だけでも確認してみましょう。」
そう言って案内されたのが、初めての商談席でした。

・・・。

えっ?
商談席?

今まで立ったまま在庫確認をお願いしていた僕にとっては、それだけでも特別な出来事です。
「今日は何か違う。」
そんな予感がしました。

さすが、男性スタッフ②さんの言った通りの土日祝日の開店時!
素直ってやっぱり得なんだな~。

なんて、思っていましたが、
いや、待てよ。
サイズの確認って言ったよな?
もしかして、36mmも40mmも両方あるのか?
え~、悩んじゃうな。
36mmって決めてるけど、40mm着けて良かったらどうしよう~。
なんて、今世紀最大に浮かれて待っていました。

だって、そうでしょ?
こちらからモデル名を言わなくても、
エクスプローラーを探していることを把握している。
さらに、試着を提案してくれる。

これは期待しちゃうよね。

でもここは自分をグッと抑えて、
高まる期待も無理やりに抑えます。

今までの経験上、期待したときこそコケてきましたから。

悲しい人生経験が豊富なのね。笑

待望の試着!?

女性スタッフ②さんが戻ってきました。
手には布掛けトレー。

これが噂の布の掛かったトレーか!
購入者だけが見ることを許されるシチュエーション。

これは期待に胸が膨らむぞー!
さぁ来い!エクワン来い!
※もう興奮と期待のあまり、旧モデル名を心の中で叫んでましたね。

待望の布オープンです。
「サイズ感をご確認いただくために、こちらをご用意しました。」

・・・。

エクスプローラーじゃない。

出てきたのはデイトジャスト。

一本は36mm。
ROLEXのブランドカラーでもあるグリーン文字盤。
フルーテッドベゼルにジュビリーブレスという、いかにもROLEXらしい一本です。

もう一本は41mm。
スレートローマン文字盤に、スムースベゼル、オイスターブレスの組み合わせ。

デイトジャスト36と41のイメージ。
AIによるデイトジャストのイメージ

「サイズだけご確認いただけましたら。」

なるほど。
エクスプローラーがなくても、ケースサイズは確認できますからね。

って、
いやいやいやいや!
期待したじゃん!
ここはエクワンくる流れじゃん!
デイトジャストてなんやねん!
お前じゃなか!

ん?
え?
僕、デイト表示嫌いなんだけどな。
緑なんて使いにくいじゃ・・・いいな。
ローマンインデックスなんて騒がし・・・いいな。
デイトジャスト素敵じゃないか!!

浮気性全開です。笑

試着と言われた瞬間、
「エクスプローラー36と40を着け比べられる!」
なんて勝手に勘違いして舞い上がっていたのは、僕です。笑

女性スタッフ②さんは全然悪くないんですよ。
むしろデイトジャストの魅力に気付かせてくれて、
ありがたいやら、迷っちまうやらで・・・
コノヤローって感じです。笑

せっかくなので、2本とも試着させていただきました。

もうね、ダメね。

ダメなんだよ。
良過ぎる。

どっちも良いんだよ。
甲乙付けられるもんじゃない。

サイズ感は36mmが好き。
でも大きくて時刻確認しやすいのは41mm。
色はグリーンが素敵。
でも、文字盤デザインはスレートローマンが好き。

これは比較するもんじゃない。
同じモデル名をつけていることが悪。
別モンやん。

でもやっぱり36mmが良いですかね~。
なんてトークをしていたら、
それではエクスプローラー36mmの在庫確認してみますね。とのこと。

あっ、そういうことね。
マジでサイズ確認だけなのね。
てっきりデイトジャストを提案してきてくれたのかと思ったよ。

確かに、「サイズだけご確認下さい」的なこと言ってましたもんね。
またしても、僕が一人で超絶勘違いモード。
舞い上がった代償はデカかったですな。

デイトジャストに心持っていかれそうになりましたもん。
デイトジャスト買おうかとも思いましたし。

ちと恥ずかしい想いをしながら、女性スタッフ②さんが戻ってくるのを待ちます。

さて、在庫はどうでしょうか・・・

まさかの予約

「申し訳ございません。本日は在庫がございません・・・」

あーやっぱりね。
さて、横浜行くべ。

「・・・が、ご予約枠がございます。」

えっ?
なんだって?

あまりに予想外の結果に
「えっ!」って声が出ました。

そのあとは舞い上がって、よく覚えていないのが本音です。

ただ、女性スタッフ②さんの説明を遮って、
「お願いします。」と伝えたことだけは確実です。

そのあとは、6カ月以内にご連絡しますとの説明や、
購入はクレジットカードだけ、購入制限のことなど
購入に関する一通りの説明を受けました。

最後、「不明点はございますか?」
ってことでしたから、ふと疑問に思ったことを聞いてみました。

予約済みの人が来店を続け、在庫に当たればそちらを買ってもいいの?

これは、明確にこうおっしゃっていました。
来店されることは構いませんが、予約よりも早く買えることはないと思います。
とのこと。

真意は分かりかねますが、静かに待とうと思います。

実際に僕は予約できてからは、一度も店舗に顔を出していないです。

あの母娘はどうなった?

僕は開店時に凸ったことで予約枠をGETできたのですが、
あの一番乗りしたベテランランナー母娘はどうなったんでしょうか?

無事にお目当てのモデルに出会えたのでしょうか?
それとも、早々に次の店舗に向かったのでしょうか?

予約できた今となっては、いつ電話が来るのかよりも
あの母娘のことが気になっています。

まとめ

今回は、ロレックスマラソンが本格的に動き出した一週間でした。
待ち時間に翻弄され、作戦を練り直し、試着でデイトジャストの魅力に浮気しかけた挙句、最後はまさかの予約。
振り返ってみると、たった10日足らずとは思えないほど濃い時間でした。

  • 月曜・木曜マラソンという、緩いマイルールを設定
  • 土日祝日の開店時が狙い目というヒントをもらう
  • 初めて整理券で2時間半待ちを経験
  • 初めて商談席へ案内される
  • デイトジャスト36mm・41mmを試着
  • エクスプローラー36mmへの想いを再確認
  • まさかの予約枠をGET

次回はいよいよ、購入後のお話です。
電話はいつ来るのか。
本当に6カ月以内に買えるのか。
期待と不安が入り混じる待ち時間が始まります。

実際に購入後に記事をアップしますね。

次回は「ついに購入した日の話」

・・・いやしかし、ロレマラって奥が深いですね~。

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