みなさん、こんにちは。
人にとっては無駄遣い、僕にとっては宝物。
国産大好きおじさん、tanamaruです。
海外ブランドへの憧れから始まった
今でこそ国産大好きおじさんなワタクシですが、若い頃は完全に逆。
とにかく海外ブランドへの憧れが強かったんですよ。
と言うか、“本物”とか”本家本元”だけが正解だと思ってました。
万年筆ならドイツ、ギターならアメリカ、時計ならスイスって具合に。
当時の僕にとって海外ブランドは、「性能」だけじゃない何かを持っていたんですよ。
なんていうか、そこにあるだけで漂う空気というか、
「持っている人は、もう大人」みたいな感覚です。
だからこそ、背伸びしてでも欲しかったんです。
背伸びしたところで全然届かないんですけどね!
モンブランやペリカンは若い頃の「憧れ」
万年筆なんて、当時の僕にとっては完全に“大人の道具”でした。
今みたいにSNSで文房具レビューが大量に流れてくる時代でもありませんし、
海外万年筆にはどこか神格化された空気があったんですよ。
あれはもう、「成功した大人の持ち物」みたいなイメージでした。
このポテっとしたフォルム、ホワイトスター、
最高じゃないですか?
カッコよ!
今でも欲しいと思いますもん。
買おうかな・・・買ったろうかな・・・
怒られるかな・・・?ダメだろうな・・・

いつ使うのかしら?
ペリカンのスーベレーンもそうです。
やっぱり定番の800かな。僕はデカいのが良いんで1000も好き。
あの縞模様を見るだけで、「うわ、本物だ~」ってなる。
みんなグリーンストライプ買うんですけど、僕はブルーストライプが欲しかったな~。
完全にブランドイメージにやられてるんですが、
当時はそれくらい海外万年筆って特別だったんです。
モンブランにペリカン、
やっぱり今見ても素敵すぎます。
ただ、実際に最初に買ったのはLAMY AL-star EF。
う~ん、現実。笑
使い込み過ぎて地のアルミが見えちゃってますね。
だが それがいい。
↑コレ、ネタ元分かります?笑
今見るとかなりカジュアルな万年筆なんですが、
当時の僕からすると、十分“海外万年筆の世界”を味わえました。
書き味堅いんだけどね・・・
GibsonやFenderは「本物」の空気ギターも完全に同じでした。
特に僕がギターを始めた頃って、
まだ国産メーカーが「模倣品」に一生懸命だった時代。
良くも悪くも、「どれだけ本家に近いか」が価値基準だった時代です。
末期だと思いますが。
だから当時の僕にとって、GibsonやFenderは単なるブランド以上の意味があったんです。
“オリジナル”という空気。
”〇〇モデル”という伝説。
実際、音楽雑誌やライブ映像を見ても、
好きなギタリストはだいたいGibsonかFender。
SlashはGibsonのレスポール、SRVはFenderのストラトキャスター。
「ああ、これが本物なんだな……」みたいな。
だから当然のように憧れました。
憧れないヤツいる?
・・・まぁ、値段見て現実に戻されるんですけどね。笑
ROLEXやIWCは「大人の世界」そのもの
時計も同じ。
当時の僕なんて、G-SHOCKくらいしか知らないおこちゃま。
それなのに機械式時計を知ってしまう。
ヤバそうな空気感伝わります?
おこちゃまに急にROLEXやIWCですからね。
毒物と一緒です。笑
完全に「大人の世界」でした。
だけどだけど、今みたいな価格感じゃなかったんですよ。
当時はまだ、中古のIWCなら頑張れば手が届く時代。
30万円も出せば、モデルによってはROLEXも視野に入る。
もちろん当時の僕にとっては大金。
今もですが。
でも、「無理すれば届くかもしれない」絶妙な距離感だったんですよね。
だから僕も背伸びしてIWCを買いました。ポートフィノ。
あの頃は、「機械式時計を持つ」こと自体に意味があったんですよ。
僕の中では。

ちょっと無理が足りなかったわね。
ロレックスいっとけば今頃は・・・

それ言うな・・・
ファーストインパクトは万年筆
そんな僕の価値観が、大きく揺らぐ事件が起きました。
きっかけは万年筆。
海外万年筆に憧れ、LAMYを使い、
「やっぱドイツよなぁ・・・」なんて思っていた頃。
あることをきっかけに、
「あれ?もしかして日本製って凄いんじゃね?」
って思い始めたんです。
しかも、その舞台はまさかのイタリア。
完全にノーマークでしょ。
だって、ピッツァだろ?
イタリアって。
『王様の仕立て屋』のセーラー万年筆
きっかけは、漫画『王様の仕立て屋』。
イタリアを舞台にした作品なんですが、
主人公の織部悠が、SAILOR(セーラー)の万年筆「竹」を使ってたんです。
日本人だから日本の万年筆をってことなんでしょうけど、
イタリアで?なんで?ってなったんです。
当時は背景まで深く想いを馳せる読み方ができなかったんですな。
・・・で、気付いたら買ってました。
セーラー プロフェッショナルギア。
しかも太字。笑
国産万年筆の気持ち良さ
セーラーのプロフェッショナルギアを買ってから、
一気に国産万年筆が気になり始めました。
そう。
悪いクセが出てしまいました。
調べ始めちゃったんですよ~。
国産万年筆。
「え?日本の万年筆って、こんないっぱいあんの?」
って。
現代は便利な世の中です。
試筆動画ってのもたくさん上がってたんです。
僕をknockoutした動画を紹介したかったのですが、
既に削除されてしまったのか、見つけられませんでした。
かなりペン先の調整をしていたものと思われますが、
ペンに悪いなどと批判的なコメントが多かったです。
でも僕は虜になってしまった・・・
その万年筆は、パイロットのエラボー SEF。
金属軸の方です。
※エラボーの字幅は先頭に”Soft”の”S”が付きます。軟ペンです。
衝撃的でしたね。
なんか書きやすいんですよ。
文字が!
日本語が!
漢字が!
今では4本4色持ってます。笑


文字を書かないこのご時世に
よく万年筆なんか買うわね。

いーの。
好きなんだから。
道具には文化圏がある
完全に気に入ってしまい、
半年くらい文字を書くときはずっとエラボー。
鈍感なワタクシは、ここでやっと気付いたんです。
「あれ?同じEFでもなんか違うぞ?」って。
あっ、遅い?
なにせ、鈍感なもんで。
違和感は感じても、その正体には気付けないんですよ。笑
で、当初使っていたLAMY AL-starもEF。
エラボーもSoftではあるけどEF。
でも、エラボーのSoft EFは明らかに字幅が細い。
そのせいか、日本語がめちゃくちゃ書きやすい。
特に漢字。
画数が多くても潰れにくい。
これ最高!
考えてみれば、当然かもしれません。
アルファベット文化と、漢字文化。
求められる“字幅”が違うんですよね。
海外万年筆のEFは、「英語を書くための細字」。
国産万年筆のEFは、「日本語を書くための細字」。
同じEFでも、もう別物。
まぁ、軟ペンだからってのもあるのかもしれませんが。笑
でもこの辺から、
「道具って、その国の文化に合わせて最適化されてるのね」
って考えるようになりました。
今はエラボーSFが一番のお気に入り。
当然金属軸。
ちなみに、インクは
- 黒:セーラー万年筆 顔料インク 極黒
- ブルーブラック:セーラー万年筆 顔料インク 青墨
- 赤:プラチナ万年筆 ボトルインク ローズレッド
すべて顔料インクです。
ギターでセカンドインパクト
実はギターでも同じだったんです。
万年筆ほどハッキリではないんですが、
「あれ?もしかして日本人には日本製の方が合う・・・のか?」
って思う瞬間が、少しずつ増えていきました。
しかもギター界隈って、万年筆以上に“本家信仰”が強い世界です。
だからこそ、この感覚は結構衝撃でした。
手はデカいのに届かない

僕、根っからのストラト大好きおじさん。
SRV、ジミヘン、原マサシ、みんなストラト。
そりゃ好きになるでしょ。
だから当然、25.5インチスケールがスタンダード。
でも、ずーっと違和感あったんです。
僕、比較的手は大きい方なんですが、
それでも「ストラトってちょっと長くない?」って。
海外ギタリストが楽々で弾いてるフレーズが、
僕には微妙に届かない。
小指とか、人差し指とか。
「え?みんな本当に届いてんの?」
マジで!?って。
「ならギブソンスケールにすればいいじゃん」
って思うでしょ?
でも今度は狭ぎる。
短いんじゃないんです。
狭いんです。笑
僕、指太いんですよ。
だから狭い。
もう、どうしろと?
PRSの25インチは気持ち悪いほど弾きやすい
そんな時に気になったのが、PRSの25インチスケール。
ね?正解の香りがしてくるでしょ?
FENDERとGibsonの間よ。
で、弾いてみたら・・・
「あれ?なんか弾きやすいぞ・・・?」
って。
ほんの0.5インチの差なんですけどね。
でも、この差がデカい。
左手の広がりも自然。
テンション感もちょうどいい。
「え、何コレ。
気持ち悪っ!
メッチャ弾きやすいんですけどっっ!!」
ってなりました。笑
ただ、面白いことに、
僕、PRSそのものは刺さらなかったんですよ。
もちろん良いギターですよ。
なんですが、
どちらかと言えばギブソン寄りというか、
ハムバッカー寄りというか・・・
僕はやっぱりストラト系が好き。
でも、25インチスケールだけは欲しい。
なもんだから、
「じゃあ、いつものRY Guitarさんにお願いするか」
となりました。
※僕はRY Guitarさんの通常のストラトモデルも所有しています。
結局、「ちょうどいい」が一番いい

RY Guitarさんに作ってもらった25インチスケールのストラト(タイプ)。
※便宜上、ストラトタイプ、ディンキーシェイプも含めてストラトと表記します。
これが僕にはドンピシャでした。
もちろんFenderも好きです。
今でもストラトと言われれば、真っ先に思い浮かぶのはFender。
本家本元ですからね。
でも、
「好き」と「自分に合う」
は別。
実際、僕が一番弾きやすいと思ったのは、
FenderでもGibsonでもPRSでもなく、
25インチスケールのストラト。
結局、
有名だから。
本家だから。
歴史があるから。
そういうことじゃない。
自分にとって「ちょうどいい」が一番良いんです。
時計も同じかと思いきや・・・
万年筆もギターも、
国産というか、国内仕上げが一番でした。
なら時計も同じか?
と言われると・・・
実はちょっと違うんです。
むしろ時計は、この国産至上主義理論をぶっ壊してくれたジャンルかもしれません。
IWCを買った時、「大人になった」
時計に興味を持ち始めたのは20歳を過ぎた頃。
冒頭でもお伝えしましたが、
当時の僕はG-SHOCKくらいしか知らない。
ところが、同級生にROLEXつけてたやつがいたんですよ。
パチンコで勝って。笑
エクスプローラーⅠね。
※当時のモデル名。
もうね。
カッコいいのよ。
そっから急に時計欲しくなっちゃって。
でも同じROLEXは嫌なの。

欲しいのに同じのは嫌なの?
相変わらずめんどくさ!
そこで目をつけたのがIWC。
こっちもカッコよかったのよ。
マークⅩⅤ、インジュニア、ポルトギーゼ・・・
そして就職1年目。
22歳。秋。
背伸びして買いました。
IWC ポートフィノ。

現実的に買えたのがポートフィノだったのよ。
でも、これがまた良いエピソード持ってるの。
「大人になれた気がする」
そんな1日でしたね。
国産時計は「毎日使う道具」としては最適
40歳が近付いてきた頃。
38、39あたりだったかな。
ちょうど万年筆もギターも国産品への信頼が強くなっていた時期。
「日本人には日本製って結構合うなぁ・・・」
なんて思い始めていた頃です。
だったら40歳の記念は国産時計かなと。
しかも中途半端じゃなくて、
国産最高峰。
そうなると、やっぱりグランドセイコーになるわけですよ。
で、調べ始めるじゃないですか。
悪いクセなんですけど・・・
そしたら見慣れないものが出てくるんですよ。
スプリングドライブ。
なんだそれ?
昔は無かったぜ?
初耳だぜ?
機械式なのに高精度?
滑らかな秒針?
いやいや、意味が分からない。
でもね、見ちゃうとダメよね・・・
行きましたよ。はい。
結果、
メカニカルとスプリングドライブ。
気付いたら2本。

!!??
なぜ2本?

だってどっちも良かったんだもん。
ケースの仕上げも綺麗。
針も綺麗。
文字盤も綺麗。
さすが国産最高峰。
当時はまだ時計も少なかったので、
メカニカル→SD→メカニカル→SD→・・・
そんな感じで毎日ローテーション。
だから止まることもありません。
毎朝着ける。
帰ったら外す。
また翌朝着ける。
それだけ。
精度も良い。
視認性も良い。
頑丈。
そして何より気を使わない。
毎日使う道具としては、本当に優秀でした。
※ちなみに、2026年の現在は9Fクォーツも増えて、GSは3本体制に・・・
バカなのか?笑
デイト消してくれ
ところがですよ。
時計って増えるんですよ。
不思議だな~。
なんででしょうね?
えっ?
お前だからって?
はい、正解!笑
となると、IWC、GSメカニカル、GSスプリングドライブに加えて・・・
MINASE DIVIDO、CITIZEN ダイバー、NOMOS タンジェント、・・・etc
勝手に増えだすんですよ。
なんででしょうか?
すると何が起きるか。
止まるんです。
自動巻きだから。
毎日着けていた頃は問題ありません。
でも週に1回しか出番がないと普通に止まる。
そうすると毎朝やることが増えるんです。
時刻合わせ。
そして・・・
日付合わせ。
この日付合わせが超絶面倒くさい。
この辺で気付き始めるんです。
「あれ?デイト(日付表示)って本当に必要か?」
って。
しかも国産時計って真面目過ぎなんよ。
良かれと思ってデイト付けてくる。
分かる。分かるよ~。
分かるんだけど・・・
消してくれ。
要らんのよ。笑
海外ブランドは引き算が巧い。
ノンデイトのモデルがたくさんある。
日本はだいたい付けちゃう。
スイスやドイツの時計を買っちゃうのは
そういうところでしょうな・・・

デイト無しのほうがスッキリとしてて好みなんです。
大きな声では言えませんが、デイトなくすと・・・
ちょっと安くなりそうじゃないすか?
買える!
結局は「生産国」ではなく「自分に合うか」
ここまで読んでくださった方の中には、
「結局、国産最高って話じゃないの?」
と思った方もいるかもしれません。
でも実はそうでもないんです。
だって僕、
今でも海外製品、大好きですから!
万年筆も。
ギターも。
時計も。
憧れのブランドはたくさんあります。
スーベレーン欲しいよ~。
ジャズマスター欲しいよ~。
エクスプローラー欲しいよ~。
はぁ。
結局のところ、
僕が好きなのは国産品ではなく、
自分に合うモノなのかな。
海外製品を否定したいわけではない
僕は別に国産品が一番だと思っているわけではありません。
むしろ海外製品には海外製品の良さがあります。
万年筆ならモンブランやペリカン。
ギターならFenderやGibson。
時計ならIWCやNOMOS、ROLEX。
どれも大好きです。
実際、今でも欲しいですしね。笑
僕の場合はたまたま、
使ってみたら国産品の方がしっくり来る場面が多かった。
それだけ。
だから、
「国産だから買う」
ではなく、
「自分に合うから買う」
なんです。
僕の思う海外製品と国産
僕の勝手なイメージですが、
海外製品って、
まず「これがウチだ!」がある気がします。
ペリカンならスーベレーン。
FENDERならストラトキャスター。
ROLEXならエクスプローラー。
サブマリーナか?いや、デイトナか?
何十年も変わらない。
だからアイコンになる。
だから憧れる。
一方で国産品は、
使う人に合わせて進化する。
日本語を書くための万年筆。
日本人体格に馴染みやすいギター。
毎日使うことが前提の時計。
どちらが上という話ではありません。
何に重きを置くかが違うんです。
僕はその時々で、
自分に合う方を選んでいるだけ。
それだけなんですよね。
まとめ
この記事では、なぜ僕が国産品を好むようになったのかを書いてみました。
振り返ってみると、国産至上主義になったというより、
自分に合うものを探していたら国産品に辿り着くことが多かった。
だけなのかもしれません。
- 万年筆は、日本語を書くなら国産品がしっくりきた
- ギターは、25インチスケールが自分の身体に合っていた
- 時計は、毎日使うなら国産品は非常に優秀だった
- ただし、デザインは海外製品が刺さりやすい
- 結局は生産国ではなく、自分に合うかどうかが大切
国産至上主義になったつもりだったんですが、
記事を書き終わってみたら単なる“自分至上主義”でしたね。笑

・・・いやしかし、”相性”って奥が深いですね~。


